2020年に開催される東京オリンピックで新種目となる競技を目指し、各団体の動きが活性化してきた。新種目に選ばれるまでには下記のようないくつかの段階を踏む必要がある。
2015年6月8日:応募書類提出期限
2015年6月22日:1次選考を通過した国際競技団体を発表
2015年7月22日:質問事項提出期限
2015年8月初旬:ヒアリング
2015年9月30日:国際オリンピック委員会(IOC)への提案種目提出期限
そして、2016年8月にIOC総会で新種目が決定されるという流れだ。
現時点でも応募書類の提出期限が迫っている段階だが、これまでに新規参入を目指しているスポーツは下記の通り。
水中スポーツ、ブールスポーツ、滑空、自動車、チェス、オートバイ、ポロ、ペロータ、ローラースポーツ、クリケット、アメリカンフットボール、フロアボール、相撲、スポーツクライミング、コーフボール、ライフセービング、ネットボール、オリエンテーリング、ラケットボール、サーフィン、武術、水上スキー、綱引き、山岳、ジェットスキー、ボウリング、ブリッジ、野球・ソフトボール、ビリヤード、ダンススポーツ、フライングディスク、空手、スカッシュ。
北京オリンピックまでは五輪種目だった野球やソフトボールの復活なるか、また日本ではメジャーな空手や相撲なども頑張ってもらいたい。また世界的には人気であろう、ポロ、クリケット、アメフト、サーフィン、スカッシュなども五輪種目であっても問題ない。さらに言えば、ボーリングや綱引き、山岳、ビリヤードなども普段スポーツをあまりしない人間でも親しみ深い競技も五輪種目となって、世界レベルの戦いを見てみたい気がしている。
さて、いくつかまったく馴染みがないスポーツが挙がっているので調べてみた。まずはペロータから。
ペロータとは「Basque pelota」(バスク・ペロータ)というのが正式名称で、壁に向かって一人または一組がボールを打ち合うスカッシュのようなスポーツらしい。打ち合うのは木のラケット、カゴのような形状のラケット、素手の3種類があり、一番人気があるのは素手で打ち合う試合のようだ。コートは長さが36メートルほどもあり、そこで打ち合うのだからかなりの迫力。スペイン、フランス南部などで盛んなようだ。
実際に動画を見たほうがわかりやすいだろう。これはカゴ状のラケットのペロータだが、ちょっと想像とは違ってかなり巨大な専用コートが必要な競技だ。
こちらは素手で打ち合うタイプ。かなり体力を使いそうだし、手が痛くなりそうだ。
こちらはプロの試合だろうか。かっこいいヘリメットとユニフォームで体格のいいイケメンのスポーツマンが闘っている。いまいちルールがわからないのだが、強烈なスピードでボールが行き交うのがわかる。コートも右サイドが完全に開いているため、そちらから観客がゲームを見やすいという利点がありそうだ。
こちらは単なる木の棒のようなラケットで打ち合うタイプのペロータのようだ。ちょっと古い動画のようだが、迫力はある。
以上がペロータだ。動画を見るとなかなか面白そうな雰囲気だが、日本ではこのコートがないのではないかな・・・よって東京五輪で選ばれる可能性は低そう。