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秋田県仙北市乳頭温泉ガス中毒で三人死亡 硫化水素? 二酸化硫黄?

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秋田県の名湯、乳頭温泉郷の源泉付近で温泉の源泉調査をしていた作業員3人が突然倒れ、救急車が呼ばれたが、二人の死亡が確認された。残りの一人も心肺停止状態という。

温泉というのは火山の地熱で温かいわけなので、火山性の有毒ガスが吹き出すことがままある。日本は列島全体が火山地帯でもあり、どこから有毒ガスが吹き出してもおかしくないぐらいなのであるが、温泉のそばは特に危険だ。

今回は硫化水素中毒で倒れたと言われている。硫化水素は空気よりも重い気体で、腐った卵のような臭いがする。火山の噴火口や硫黄泉などでよく「硫黄の臭い」と言われるが、実は硫黄は無臭であり、硫化水素の臭いのことだ。

少し前、硫化水素自殺が流行したこともある。風呂場や車内など密室を作り、その中で硫化水素を発生させて死ぬ方法だ。身近な日用品で硫化水素を発生することができ、硫化水素自殺をすると死体が綺麗で美しく死ねる、などといった風説も流れたのが硫化水素自殺ブームを助長させたのかもしれない。

実際は急激な低酸素状態で死ぬため、死体は皮膚、まぶた、粘膜などが青紫色になり、とてもむごたらしい死体になるのである。また、死体からは腐った卵の臭いが発生し、とてもやすらかな死体とは呼べないのであるが、誰が綺麗に死ねるなどと言ったのだろうか・・・。

また、硫化水素自殺は助けに来た人も巻き込んでしまう恐れがあり、とても危険な自殺法なのだ。さらに例え助かったとしても植物人間になる可能性の高い、極めて恐ろしい自殺法。かといって他の方法で死ねというわけではないのだが。

そんな硫化水素は自然界にもたびたび発生しており、特に温泉の源泉付近は危険であると専業者なら知っていたはずなのだが、どうしてガスメーターやマスクをしていかなかったのだろうか。もちろん、じわじわと
硫化水素が流れて来るわけではなく、ちょっとでも濃度の高いガスを一瞬のうちに吸い込んだらアウトなわけなので、だからこそ備えが必要なのだが、慣れた作業で無防備だったのかな。

空気よりも重いため、雪に囲まれた窪地のような場所でガスがたまっていたのかもしれない。同じような過ちを繰り返さないルール作りを徹底してほしい。

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なお、乳頭温泉郷とは女性の乳房を思わせる標高1478mの乳頭山が語源。

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